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About Us
DIVINE USは、誰かの想いや野望から出来たものでなく、ただ神のみことばを伝えたいと言う思いに突き動かされた者と、それに賛同した兄弟姉妹を神様が不思議な形で集め、結び合わせてくださった証そのものです。ここに関わる誰1人として、特別な人は居ません。みんな苦しみ、悲しみの中で神に出会い救われました。あなたもその1人であることを祈ります。

To God Be The Glory!!!! 神に栄光あれ!

~Testimony 証~
DIVINE US代表 木下佳世


 多くの日本人家庭がそうであるように、法事やお葬式以外では、宗教をほとんど意識する事のない環境で私は生まれ育った。さらに“影響されやすく、のめり込んだらとことん行ってしまう”自分自身の性格を良く分っていた私は、あらゆる宗教を警戒していた。もちろん聖書には触れた事もなかった


 また、家庭の中では、実父が酒に酔って よく私や母に暴力を振るっていて、私が二十歳になった年に両親は離婚。自分なりに両親の不仲を取り持っていたつもりでいた私は、無力感にさいなまれ、自分がどれだけがんばっても、どうしようもない事もあると知った。


 それから数年後、日本で幼稚園教諭として働いていた私は、アメリカの学校で働くと言う夢を持って渡米、夫と知り合い結婚、永住。そして1998年に長女を出産。その頃いつも通っていた裏道沿いに、大きな敷地の中にポツンと建つ教会があり、その中のプレスクールが夕方になると灯す明かりの温かい雰囲気が大好きで、長女が2歳になると迷わずそのプレスクールに通わせた。

そこでは、毎週二回、園長先生が礼拝堂の中でギターを弾きながら子ども達と歌を歌ったり、神様の話をするチャペルの時間があり、私も時間が合う時は娘の横に座って参加していた。そしてある日、「(歌の中の)“彼”と言うのは、神様の事で、神様はアナタも、私も愛している。なぜなら、私たちはみんな1つの家族だからよ。」と説明した後、ギターを弾いて子ども達と“イッツ ア スモール ワールド” を歌い出した園長先生が、まさに「He Loves You (神様は、あなたを愛している)」の部分に差し掛かった時、歌いながら私の顔をまっすぐに見た。時間にすれば、おそらくほんの一瞬の事だったと思うけれど、それでも私には十分に強いメッセージで、思わず涙がこぼれ落ちた。


その頃の私は、英語もよく分からず、また日本人の少ない白人社会の中で、みんなが良くしてくれるにも関わらず、自分でも気づかない内に孤独感を募らせていた。ましてや、クリスチャンでもないのに、教会の礼拝堂で子ども達に混じってポツンと座っている事にも、場違いなような、申し訳ないような気持ちをいつも抱いていた。


 また、プレスクールで感謝祭の頃になるといつも行われる、グランドペアレンツディーや、その他様々な行事の度に、たくさんの子ども達がおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、その他の家族に見守られて参加するのに対して、私はいつも1人で参加。今から思えば、子どもに寂しい思いをさせないようにと、1人で父親代わり、祖父母の代わりと何役もこなしながら、必死で踏ん張っていたのだと思う。渡米して以来、良い友人にも恵まれ、週末や夜でも家族の集まりに招いてくれる人はたくさんいた。でも、身勝手な話だけれど、呼ばれれば呼ばれるほど、そして大事にされればされるほど、私は自分が“お客さん”である事をひしひしと感じ、私の中の孤独感はますます大きくなっていた。今にして思えば、自分で勝手に壁を作って、殻に閉じこもっていただけなのかも知れない。けれど、いつも温かい家族がそばにいて、子ども達の成長の喜びもトラブルや悲しみも、色々な事をみんなで共有している友人たちがとても羨ましかった。


 その後、次女が生まれ、三女が生まれ、引っ越しして遠くなったにも関わらず、2009年6月に三女が卒業するまでの9年間、このプレスクールに通った。


 三女が生まれて間もなく、私が結婚する少し前に母と再婚し、私の事を実の娘のようにかわいがってくれていた継父が自ら命を絶った。継父の事を実の父親のように思っていた私にとっては、あまりに突然の事で、また継父の運命を思うと、あまりの理不尽さに事実をなかなか受け入れる事が出来ず、“神も仏も無い”心底そう思って、神を恨んだ。また、どうして神は、いつも私から父親を奪って行くのか理解出来なかった。同時に、その時自分ではコントロール出来ない“何か”がある事を確信し、それが何かを突き止めたくなった。そんな時、家に遊びに来ていたお客さんが、帰り際何となく言った一言が大きく響いた。自分の生まれる日や、親を選べないように、才能や運命その他、人間は誰でもみんな持って生まれた“何か”-運命―があるはず。それを見極めるには、生年月日から鑑定する占いで出来る! と。


 すぐに四柱推命の師匠と出会い、修行の後めでたく占い師として仕事をするようになった私は、少し前の自分のように、孤独におちいってい不安になっている人、無力感にさいなまれている人達に、そんな時期が一生続くワケではない、必ず今の状況が過去の思い出として笑える時が来る事を伝えたいと希望に満ちあふれていた。ところが、占い師として最初に来た仕事は、雑誌の占いページの連載、その後も受ける仕事は日本語、英語に関わらず、記事を書く仕事がほとんどだった。また“木下言波”とい占い師名は、昔から母が良く話していた「口にして言った事は必ず天に届く」とい“言霊”と、人が生きている中で遭遇する大波小波を意味する“波”とい文字から“言葉”の“波”で、言波に決めた。その時は、数年後に神さんの言葉を伝える役目を与えられようとは、夢にも思っていなかったのだけど・・・


 ほどなくして、雑誌に載っていた私の占い記事を見たと言って連絡をして来た人を通して、日本から来ていた団体を、ニュークライストモリアル チャーチに連れて行く事になった。時は2009年6月、三女がプレスクールを卒業したその直後。当時、クリスチャンや教会については全くと言っていいほど知識がなかった私が、頼まれるままに運転から通訳、さらには洗礼式での通訳まで行う内に、心はグイグイと神さんに手繰り寄せられて行った。何より、アンドレ牧師と出会ってからは、自分でも驚くほどによく泣いた。何が何だか分からないけれど、長女とプレスクールのチャペルで“イッツ ア スモールワールド”を聴いた時のような、魂からあふれる涙、アンドレ牧師の歌を聴いては泣き、話をしては泣き、そして不思議な事に、泣けばなくほど心が軽くなって行く気がした。そしてみんなが帰国した後、日本から聖書が届いた。生まれてめて読んだ聖書は、自分が想像していたのとは全く違って、本当に面白く、毎日毎日夢中で読んだ。もちろん、占いは、救われてすぐ執筆も含め全て止めて遠ざかった。


 話は前後するが、アンドレ牧師と出会う直前に、4年の時を経て初めて娘たちに継父の死を伝えた。娘たちは、私が4年もの間実を隠していた事と、そしてすでに父方の祖父も亡くしていた為、自分達にはもうおじいちゃんがいないと言う事とで、二重のショックを受けていた。それから約1か月後(アンドレ牧師に出会ってから2週間後)、初めて娘たちを連れて、アンドレ牧師の家に行った時、初対面の娘たちを見るなり、アンドレ牧師は開口一番「I’m your black Grandpa. Call me “Grandpa”, OK?」(私がキミ達の黒人のおじいちゃんだよ。“おじいちゃん”って呼んでね。)と言った。もちろん アンドレ牧師に私の継父の話はまだ一切していなかったのに、まるで全部を知っているかのように出て来たこの言葉に、私はどれほど驚いたことか。そして、この日以来、私の子ども達はアンドレ牧師を“アンドレじぃじ”と呼ぶようになり、アンドレ牧師も、子ども達を本当の孫のように心から愛して、子ども達が遊びに来るのをいつも楽しみに待っていてくれるようになった


  いつの頃からか、アンドレ牧師に教えてもらった通りに自分の抱えている問題について祈るようになり、自分で祈っておきながら、それが叶えられた時には、誰よりも自分がまずビックリするという事が何度も続いた。祈りの力を知り始めた私は、自分の事以外に友達や家族の事も祈るようになっており、もっと神さんに近づきたいとい思いから、洗礼を受けることを決めた。そして2009年10月、アンドレじぃじのニュークライスト メモリアル チャーチで受洗。


 2010年現在、会う度に私や家族を思いっきりハグしてくれ、求めれば必ず手を差し伸べ祈ってくれる、アンドレ牧師、母親のようなバーディン、そして教会の人達の存在は、まさに私にとって家族同然で、大事な子ども達と一緒に両手にいっぱいの日本食を抱えて行く “アンドレじぃじ”の家は、私にとってはまさに実家。大好きなおとうちゃんの家。今までどこに居ても必死で踏ん張って来たけれど、ようやく力を抜いて、ホッとできる場所にたどり着いたと思える25歳で渡米し、長年私が求め続けて来た家族、そして実家を、私に与えてくださった神さんは、やっぱりすごい。今となっては、私が父を求めて泣いていた時、神さんはいつもそばに居て、「ここに居るよ。」と応えてくれていたのだと思う

さんありがとう!!イエスさまありがとう!!!

アーメン。(2010年執筆)

 

…アンドレじぃじは、2015年1月8日天に召されました。最後の最後まで、私たちを愛し、私たちの為に祈ってくれたアンドレじぃじが教えてくれたのは、その時は 意味が分からなくても文句を言わず、神様を信じて、「Yes, Lord!」と言えと言うこと。そうすれば、必ず神様が導いてくれる。神さんはあなたを愛していて、いつもあなたと共に居る。といこと

身を持って神さんと生きる事を教えてくれた、お父ちゃん。天国で会える日を楽しみに、その日まで、おとうちゃんに教えてもらった事、神さんの愛を、伝えて行きます

2016年12月11日
木下佳世(言波)

kotoba@divineus.org

わたしは、あなたを地の果てから連れ出し、地のはるかな所からあなたを呼び出して言った。
「あなたは、わたしのしもべ。わたしはあなたを選んで、捨てなかった。」

恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。
わたしはあなたを強め、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る。

イザヤ書41:9‐10